ハイドロカルチャーに用いる容器は、コップや湯飲みなど、底に穴がなく深さがあるものだったらなんでもOKです。外側から水位が見れるように透明の容器を使うのが一般的ですが、水位計を使えば不透明の容器でも大丈夫です。
ハイドロカルチャーは水栽培ですから、水分が乾燥してしまうまでは水が入れっぱなしの状態になります。そのため、根ぐされしないように根ぐされ防止剤を底に敷き詰める必要があります。
根ぐされ防止剤の中では、上で紹介している「
ミリオンA」が優れているそうですが、「
ゼオライト」でも良いと思います。「
ゼオライト」なら、何度も洗って使えますし、水槽の脱臭除菌剤としても使えます。(詳しくは「
テラリウム用品(砂・石・シェルター)」のページの「
砂の使い方と湿らせ具合」を参考にしてください。)
ハイドロカルチャーへの植え替え作業は、以下の手順で行います。
1.まず根についた土をぬるま湯で洗い落とします。冷水は根を痛めるのでよくありません。少々土が残っていても大丈夫なので、根を痛めない程度にきれいに洗い流します。植物によっては、土栽培から水栽培への切り替えという環境の変化についていけず、根腐れをおこしてしまうものがあります。ガジュマルは丈夫なので大丈夫ですが、土栽培に慣れた根をいったん切り落とし、水栽培用の新しい根をはらせる方法もあります。
2.ハイドロボールは粒の周りに粉がついているので、これもきれいに洗っておきます。根腐れ防止剤にゼオライトを使用するときは、ゼオライトも洗っておきます。
3.カップの底に根腐れ防止剤を薄く敷きつめます。水位計を使う場合は、このとき一緒に立てて入れます。
4.粒の大きめなハイドロボールを、根腐れ防止剤の上に1cmくらい入れます。その上にハイドロ化したい植物を置き、植物がぐらつかないように適当な分量の粒の小さめなハイドロボールを上から流し込みます。根の間にも隙間がなくなるよう、ほぐしながら入れます。水槽に入れるつもりなら、ハイドロボールがこぼれ落ちないよう、容器の上は1cmくらいあけておきます。
これでハイドロカルチャー化は終わりです。簡単ですよね。
育て方については、通常の植物の育て方と変わりませんが、普通の鉢と違って底が無いので、水の管理が大切になります。底から1cmくらい水を入れ、乾いたら同じ量の水を入れるようにします。乾いてないのに水を継ぎ足していると、根ぐされ防止剤を敷いていても水が腐ってしまうことがあります。乾いてから水を足すようにした方が、根の成長もよく、丈夫に育ちます。
オカヤドカリは雑食性なので何でも食べられるように考えられがちですが、レモンバームやレモングラスなどの柑橘類の植物には、ある種の虫除け成分が入っているので、与えてはいけません。甲殻類は生物学的に昆虫に近いため、虫除け効果のある植物はオカヤドカリにとっても有害なのです。
他に、オカヤドカリにとって有毒か有毒らしいことが知られている植物は以下のとおりです。
・Morning glories あさがお
・Mistletoe やどりぎ
・Bindweed つる植物
・Ornamental tobacco 観賞用たばこ
・Vinca ビンカ(ニチニチソウ?)
・Hemlock 毒にんじん or アメリカつが
・Holly berries ひいらぎの実?
・Catnip いぬはっか
・Verbena びじょざくら
・Garlic にんにく
・Geranium ゼラニウム(てんじくあおい)
・Lavender ラベンダー
・Peppermint ペパーミント(西洋はっか)
・Cinnamon シナモン(肉桂)
・Rosemary ローズマリー(まんねんろう)
・Pinewood 松の木
・Cedar wood 杉の木
・Juniper berries ネズ科の植物の実
※サイト「
おもちゃのTOMYによるオカヤドカリ(国指定天然記念物)の『製品化』に反対します」の記事「
オカヤドカリに危険な植物」より抜粋。
ひとつ、注意しておくことは、これらの植物でなくとも、農薬まみれの植物は与えないこと。遺伝子組み換えにより、虫がつかないように改良された植物も与えない方がいいでしょう。気を使えばキリがないかもしれませんが、肥料や用土に防虫剤がまざっているものもありますから気をつけて。